真夏の炎天下の中、舎人公園ではバーベキューをする人たちで賑わっていました。
この日、僕は前から企んでいた活動をするため、仲間とこの公園に来ました。大きな絵の具ボトル、10M以上あるロール紙とタープを持って。
実は僕は、公園で遊んでいる親子を集めて、ライブペインティングをしたかったのです。
広場に長いキャンバスを広げ、周りで遊んでいた子どもたちに「思いきりからだと心で表現してみたくない?!」と声掛け。
するとたくさんの子どもたちが集まってくれて、両手、両足に絵の具をつけて、キャンバスの上に乗っかり、走ったりジャンプを始めました。
最初、絵の具を手につけることさえ躊躇っていた小さな子も、気がつけばお母さんと一緒に丁寧に絵を描いていたり、友達同士で手と手をつけて、新しい色を作ってみたり、子どもたちは、僕が想像していた以上の表現を楽しんでいました。
現代は自由を与えられると困って何も出来ない子がいると、耳にしたことがありましたが、目の前で起きている光景はまったく逆。
一人ひとりが自由を楽しんでいるようにしか、見えませんでした。
なんとしてでもこのライブペインティングをやりたいという、僕の我がままに付き合い協力してくれた仲間たちには、本当に感謝しています。
そして、たくさんの表現や可能性を見せてくれた公園の子どもたちにも心から感謝しています。
この体験で自分を表現することの楽しさ、価値観の違う人と正解のない事柄に対してアクションし、
お互いの面白い部分を発見し受け入れ、共に作り上げる面白さを知ってもらえたら嬉しいな。
そして、親子で真夏の空の下、大きなキャンバスに一緒に絵を描いた。という小さな思い出も
心のアルバムにしまっておいてもらえたらと嬉しいです。
この時の様子は後日、明治大学ホールで上演したライブ絵本のエンディングで主題歌と共に流しました。