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絵本「かいとう あっというま」武田双雲さん選評

祐彩(ゆうせい)の絵本『かいとう あっというま』

中学3年と小学6年生の姪に、絵本「かいとう あっというま」をプレゼント。

中3のお姉ちゃんは絵本を手に取ると、小6の妹とうちの子2人に読み聞かせをしてくれました。

読み聞かせが始まるとその空間はまるで変わる。1冊の絵本がきっかけで、さっきまで賑やかだった部屋を一瞬にして別次元へ変えてしまう。

妹はかわいい!かわいい!と絵にも夢中。15才と12才にも伝わったようで嬉しかったです。

読み聞かせの後も、6年生の姪は何度も何度もひとりで読み返していたのが印象的でした。ちなみにこの子は、高校から美術系に進学することになります。

絵本の力はすごいと、実感した出来事でした。

さて、フジテレビKIDS be絵本大賞の最終選考委員の選評、最後のお一方は武田双雲さんです。

【選評】 武田 双雲 氏
これまで感動作品はたくさんありましたが、完成度ということでは、ぼくの中ではこの作品が一番です。

ぼくはアインシュタインが大好きで相対性理論というのがありますが、このストーリーはまさにその世界で、時間とはなにかを考えさせてくれる。最新の科学では、時間というものは三次元の世界では矢印が一方向に向かっていますが、四次元、五次元の世界では、そもそも時間などというものはあったり、なかったりと般若心経の世界になってくる。


そういう言葉にできない世界をこんなファンタジーに表現できているこの作品は、アインシュタインが生きていたら、絶対喜ぶ絵本だと思います。


人間と時間というテーマをここまでの画力で表現できるというのはすごい事だと思います。あと、本文中「ずっというま」という言葉がでてくるのですが、「あっというま」と「ずっというま」という日本語の使い方もすごく好きです。「かいとうあっというま」はシリーズ化もできそうで、伸びしろがまだまだありそうですね。


こういう作品がbe絵本大賞から生まれるのはすごくうれしく思います。受賞の塚本(祐彩)さんおめでとうございます。これからも頑張ってください。(出典・引用:be絵本大賞

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