人生の中で、迷いや不安に立ち止まる瞬間は誰にでもあります。
そんなとき、心の奥にある「自分らしさ」や「本来の輝き」を思い出すことができたら、再び前に進む力が湧いてくるかもしれません。
祐彩(ゆうせい)が描く「灯り絵」は、そんな内なる光を取り戻すきっかけとなる作品です。
今回は、五大明王の物語を通して、自分自身と向き合うヒントをお届けします。
不動明王は、五大明王の中心に位置し、揺るがぬ信念と強い意志を象徴しています。
その姿は、迷いや煩悩を断ち切り、正しい道へと導く力強さを表しています。
僕たちも、自分の信じる道を進む勇気を持つことで、内なる光を取り戻すことができるのではないでしょうか。
さらに不動明王には、倶利伽羅龍王という龍の姿に変わる物語もあるのです。
ちなみに、灯り絵作品『倶利伽羅龍王』の剣に刻まれた梵字は、不動明王の梵字『カーン』を表現しています。
降三世明王(ごうざんぜみょうおう)は、過去・現在・未来の「三世」にわたる煩悩を退ける存在です。
その姿は、過去の後悔や未来への不安にとらわれず、今この瞬間を大切に生きることの大切さを教えてくれます。
自分自身の時間軸を見つめ直すことで、新たな光が見えてくるかもしれません。
灯り絵作品『倶利伽羅龍王』の右下にあるアラベスク(装飾)は、降三世明王の梵字『ウン』や手印『降三世印』を表現しました。
軍荼利明王(ぐんだりみょうおう)は、体に巻き付いた蛇が象徴するように、内なる力や情熱を表しています。
僕たちの中にも、まだ気づいていない可能性やエネルギーが眠っていることを思い出させてくれるようです。
その力を信じ、解き放つことで、自分らしい輝きを取り戻すことができるかもしれません。
灯り絵『倶利伽羅龍王』の左下のアラベスク(装飾)は、軍荼利明王の梵字『ウン』や蛇を表し、大軍荼利明王を表現しました。
大威徳明王(だいいとくみょうおう)は、困難や障害を乗り越える力を象徴しています。
その姿は、どんな試練にも立ち向かう勇気と決意を表しています。
僕たちも、自分の中にある強さを信じることで、困難を乗り越え、光を見出すことができるのではないでしょうか。
灯り絵『倶利伽羅龍王』の左上のアラベスク(装飾)は、大威徳明王の梵字『キリーク』や水牛を表し、大威徳明王を表現しました。
金剛夜叉明王(こんごうやしゃみょうおう)は、心の浄化と再生を象徴しています。
その姿は、過去の傷や痛みを癒し、新たな自分へと生まれ変わる力を表しています。
自分自身と向き合い、心を整えることで、新たな光が差し込んでくるかもしれません。
願い絵『倶利伽羅龍王』の右下のアラベスク(装飾)は、金剛夜叉明王の梵字『ウーン』や金剛杵を表し、金剛夜叉明王を表現しました。
五大明王の物語は、僕たち一人ひとりの心の中にある「光」を思い出させてくれます。
「灯り絵」は、その物語を通して、あなたの内なる光を照らす作品です。
日常の中でふと立ち止まったとき、自分自身と向き合う時間を持つことで、新たな一歩を踏み出す勇気が湧いてくるかもしれませんね。