
人生には、説明のつかない安心感に包まれる瞬間があります。
それは大きな決断の場面で訪れることもあれば、日常の何気ない瞬間にふと感じられることもあります。
龍体文字『なわ』は、「見えない何かに支えられている感覚」や「自分の道に戻る感覚」と相性のよい龍体文字として扱われてきました。
この龍体文字『なわ』は、迷いの中にいるときほど、心の奥にある静かな声を思い出させてくれるといわれています。
今回は、龍体文字『なわ』について、灯り絵作家の視点と解釈でおはなしさせていただきます。
龍体文字『なわ』という名前には、つながり・結び・導きといったイメージが宿っているとされます。
そのイメージは、次のような感覚に近いものがあります。
目には見えないけれど確かに存在する縁のようなものを、やさしく結び直してくれるような印象を持つ龍体文字です。
進むべき方向に迷ったとき、龍体文字『なわ』をひとつ書き留めてみると、自分の中にある揺るぎない軸へと意識が戻りやすくなるかもしれません。
僕たちはときに、社会の流れや他者の意見に心が揺れてしまうことがあります。
そんなときこそ必要なのは、「外ではなく、自分の中心へ戻ること」です。
龍体文字『なわ』は、羅針盤のように自分を見失わないためのサインとして用いられてきました。
そうした核心部分を静かに思い出させてくれる龍体文字とされています。
龍体文字『なわ』には、物語を前へ進める力を象徴するような響きがあります。
自分の人生をひとつの物語として見たとき、次のページへ進むきっかけになるサイン。
見えないけれど確かに感じる「つながり」を信じたい人にとって、龍体文字『なわ』は心を照らす小さな灯台のような存在になるかもしれません。
そして、そこから続く物語をあなた自身の光で照らしていけるよう、龍体文字『なわ』が静かに寄り添い続けてくれるのだと思います。
龍体文字の描き下ろし灯り絵『はじまりの星 TAIITSU』の壁紙をお届けしています。
あなたの中の光が、新しい流れを導きますように。
