人生には、言葉にできない何かに支えられていると感じる瞬間があります。
それは大きな出来事のときかもしれませんし、ふとした日常の中かもしれません。
僕自身、物語を描いていると、登場人物がまるで誰かに導かれるように動き出すことがあります。
そうした体験の中で、龍体文字『なわ』という文字に出会いました。
この文字の意味を知ったとき、まるで空から一本の“縄”が垂れてきたように感じたのです。
不思議と心が落ち着き、今ここに自分がいる理由を思い出させてくれるような感覚でした。
『なわ』という文字には、どこか“つながる”というイメージが宿っています。
それは、誰かと手をつなぐこと、思い出と今を結ぶこと、心の奥と対話すること——
そうした“目には見えないけれど、確かにあるもの”を、やさしく結んでくれる感覚です。
何かを決断するときや、自分の進む道に不安がよぎるとき、この文字を書き留めてみると、自分の中にある“揺るぎない何か”に触れることができるのかもしれません。
僕たちは時に、誰かの言葉や期待、社会の流れに流されそうになります。
そんなときこそ、自分の“中心”に戻ることが大切だと感じています。
龍体文字『なわ』は、物語でいえば“羅針盤”のような存在です。
見失いかけていた気持ち、ずっと心の奥にしまっていた願いをそっと思い出させてくれるのです。
『なわ』という文字が、あなたにとっての“物語のページをめくるサイン”になればと思います。
龍体文字『なわ』は、灯り絵アーティストでないライブ絵本作家としての僕にとっても、“心の深いところとつながる鍵”のような存在です。
スピリチュアルな意味よりも、その形や響きが持つ物語性——人が見えない何かとつながろうとする願いが胸に残ります。
「見えないけれど、確かにあるもの」を信じる人にとって、この文字がひとつの灯火になりますように。
そしてその先に、あなただけの物語が続いていくことを願っています。