HOME > 誕生秘話
東京下町のパン、ケーキ、和洋菓子を製造販売するお店で生まれる。
祖母や母のお客さんとの会話をBGMに、お店の角で絵を描いたり、工場では祖父、父、職人に交じって手伝いをすることもあった。
地域柄、母子家庭の友人や児童養護施設の同級生が多かった。
20代中盤、中学から見ていたミュージシャンの夢に挫折。
目的を突然失いニートになりパリへ。
自分が何者で、どこへ向かうのかも分からない。
3年で3社の転職をして悶々としたブレブレの人生をさまよう。
長男が生まれたことで、自分が本当に望んでいることを発見。
それは『子どもと1秒でも多くの時間を過ごしたい』『自分らしい人生を取り戻したい』
この2つを実現するため2010年、スキルも実績も人脈も無い中、会社を辞め独立。
自分は何をしている時が好きで、誰といる時が楽しくて、どんなことで喜びを感じられるのか。
本来の自分を取り戻した結果、デザイン事務所、オリジナルブランド、こども活動、ライブ絵本上演などがどんどん実現して行く。
自己実現を続けていく中、そのやり方を身近な人にも教えるようになる。
それが評判になり体系化。自身のノウハウに加え、心理学・脳科学、デザイン学、スピリチュアルなどを融合したデザインミー講座を開始。
6年間、自分探しで迷子になった経験と、本当の自分を見つけたいと訪れる受講生と接する中で、絵本『コロネのおしりはどっち?』を発案。
未来をデザインしていく子どもたちの心に、そして今自分らしさで悶々としている大人たちに届けたい。
そんな想いからうまれた作品が焼き上がる。
人との出会いや学びから生まれた作品は、第8回絵本出版賞で最優秀賞し出版が決まる。
そのまま出版もできたが、この夢を多くの人と分かち合うことにする。
出版時期を半年遅らせて、絵本に興味がある人たちを募集。
みんなで絵本を出版するプロジェクトを立ち上げ、メンバーと作品をブラッシュアップし、1人の作品からみんなの作品として育てる。
絵本の役割のひとつは、親子の時間と絆のかけはし。
この絵本の初版印税分を児童養護施設や母子支援施設などに寄付することを自治体の協力のもと行う。
僕が育った町は現在も困っている家庭が多いことがひとつの理由。
こうして独立時からやってきた子どもたちへ向けた活動においても、自分の夢とリンクすることが叶う。